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ある調査によると、子どもが嫌う母親の言葉に、「勉強しなさい」と「サッサとしなさい」が並んであるそうです。子どもがグズグスしている姿をみると親としては、ついこう言いたくなるものです。
子どもがグズグスしてしまうのは、大人ほど的確に時間のとらえ方が上手ではないからです。子どもにしてみれば、大急ぎでやっている片付けも、親の目にはじつに要領を得ない、ノロノロした行動にうつってしまうわけです。

こんな場合、親としてはイライラせず、たとえば｢夕食までに片付けようね｣と時間を限ってやらせてみると効果があるようです。時間的な目標を与えることで作業の見通しがつくと同時に、時間を限ることで集中力が出るという人間の心理的なメカニズムを利用したものです。
子どもが片付けを終えたら「よくできたわね」と褒めて評価してやることで、子どもは達成感を覚えます。こうするうちに習慣化されていくというものです。片付けにかぎらず、子どもに何かさせるときは、いたずらにせかすことなく、親としては目標を与えるだけでも十分なのです。